「採用してあげる」という態度ではクリニック経営は失敗する

クリニック経営の重要な要素のひとつは、スタッフの採用です。しかし、その際「採用してあげる」というスタンスを取るのはご法度。実際にそんな言葉を発するのは論外ですし、そのような態度を取ってしまうと、必ず相手に伝わります。特に雇用条件を示すときには、上から目線で臨むことがないよう、注意したいものです。

安易な雇用条件の変更は「採用してあげる」姿勢の表れ

院長先生が「採用してあげる」というスタンスでいると、それが言動の節々に表れます。たとえば、雇用条件の変更です。少しでも給与をセーブして経営を軌道に乗せたいがために、いったん提示した雇用条件を変更するというケースは決して珍しくありません。

「雇ってあげているんだから、少しくらい変更しても応じてくれるだろう」

こんな風に感じるかもしれません。しかし、こうしたスタンスこそが「採用してあげる」というおごりなのです。立場が弱い応募者側は、言われた当初は「わかりました」と応じる可能性がありますが、徐々に不信感を募らせ、辞めてしまうでしょう。

雇用条件のトラブルを防ぐには

雇用条件をめぐるトラブルは大なり小なり多々あります。以下のような点に注意しましょう。

・雇用条件を記載した書面を見せて、理解しているかどうかを確認しながらじっくりと説明する

・採用面接は複数で実施し、採用側の説明ミスや応募者側の勘違いを防ぐ

・病院勤務経験者がクリニックに応募した場合、勤務体制や雇用条件の違いを理解してもらうようにする

・勤務変更に関する決まりごとを明文化しておく

・採用間もない時点で雇用条件変更の交渉をしてしまうと、退職につながりかねない

小規模クリニックの場合、1人が雇用条件に関するトラブルで退職しようとすると、他のスタッフも連鎖的に辞めてしまうケースが想定されます。スタッフの一斉退職という最悪の事態を避けるための第一歩は「採用してあげる」というスタンスを即刻やめることです。「スタッフの皆さんがいないと、当クリニックは成り立たない」くらいの姿勢で採用に臨むことをおすすめします。

詳しく知りたい方は、税理士・司法書士・社会保険労務士のいる会社設立の得意な新宿区の飯塚事務所にお問い合わせください。

 
飯塚事務所のご案内
トータルビジネスサポート飯塚事務所
税理士・社会保険労務士 飯塚 陽

東京税理士会新宿支部 所属
登録番号 [ 96426 ]

東京社会保険労務士会新宿支部 所属
登録番号 [ 13080499号 ]

  • 〒169-0073
    東京都新宿区百人町1丁目20番5号
    新宿葵ビル4階
  • TEL 03-3369-8846
    FAX 03-3369-8283
飯塚事務所オフィス
メルマガはじめました
TEL:03-3369-8846
お問い合わせフォーム
 

ページの先頭へ戻る