大塚家具の「お家騒動」は医師の事業承継でもありがち!?
大塚家具の経営主導権をめぐる「お家騒動」が一時期メディアをにぎわせました。実はこのような騒動は、医療機関の創業医師と二代目医師との間で十分起こりうること。
ただし、意見をぶつけ合う際に忘れてはならないのは「患者の視点」です。
患者不在の騒動はイメージダウンにつながる
今回の大塚家具騒動の特徴は、創業者である父・大塚勝久氏と、その長女である久美子氏の双方とも「会社の将来をなんとかしよう」という強い使命感をぶつけ合っての対立という点にあります。会社のお家騒動にありがちな「私利私欲」「放漫経営」「権力欲」という言葉とは無縁。互いに正論をストレートに発信していました。
ただし、今回の騒動に欠けているのは「顧客の視点」です。お客様が、勝久氏が主張する高級路線と、久美子氏が推すカジュアル路線のどちらを期待しているのかという点では議論がほとんどなされていません。
これを医療機関に置き換えると、「患者の視点」を持って親子間で意見をぶつけ合うことが欠かせません。患者不在の院内紛争は、イメージダウンにつながります。まるで親子げんかを公衆の面前で行っているかのよう。互いに正論をぶつけ合う今回のケースは、双方にもプラスを与えません。医療機関の事業承継では、親子間の医療に対する考え方の相違で、大なり小なりこのような騒動が起こる可能性があります。「患者の視点」を忘れずに早急に解決することが望ましいでしょう。
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