助成金と補助金の違いとは?
最近、企業経営に役立つ各種助成金・補助金が話題になっています。いずれも融資とは異なり、返済の必要がないのが大きな特徴です。
しかし、助成金と補助金とでは、性質や特徴が異なります。どのように違うのでしょうか?
研究開発型の補助金は競争率が10~20倍
助成金・補助金とは、国や地方公共団体による企業の活動支援のための返還不要な給付金です。融資とは異なり、返済の必要がないのが大きな特徴でもあります。一方、デメリットは審査等のハードルが高く、申請から給付までの時間がかかることが挙げられます。
助成金・補助金は、厚生労働省が関連する雇用関係の助成金と、経済産業省等が関連する研究開発型の補助金に大別できます。
雇用関係の助成金の目的は、労働者の職業を安定させるために、失業予防、雇用機会増大、雇用状態の是正、労働者の能力開発等を図ることにあります。そのため、新規事業に関する人材の雇用、障がい者の雇用、人材の育成などが一般的な助成金の対象です。
近年では、創業や就業規則の変更(定年延長・廃止や介護・育児休暇制度の充実など)を対象とした、社会情勢を反映した助成金が増加傾向にあります。
雇用関係の助成金は、受給条件に該当すれば、高い確率で受給することが可能です。しかし、雇用する前に申請することが必要な助成金もあります。そのため、人を雇用する前に、前もって助成金の受給条件について知っておくことが大切です。
研究開発型の補助金は、締切日までに応募された申請書類に対して、補助金を公募した機関が書類審査を行います。書類審査を通過し、優秀と思われる申請書を提出した企業に対して面接を実施し、最終結果を出します。最終結果に選ばれた企業が、補助金をもらう権利を得ることができます。
したがって、書類の要件を満たすだけではなく、審査に通らないと補助金は下りません。競争率は10~20倍のものが中心となっています。また、補助金は先に研究開発などの経費を使い、その金額に応じて支給されます。そのため、実際に受給されるのは、申請から1年以上先になるケースもあります。
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