「業種追加」でビジネスチャンスをつかみましょう
建設業界は、好況と不況の波に影響されやすい業界。だからこそ、これというチャンスが来たときに、着実に仕事を受注できる体制を整えることが大切です。その一環として見逃せないのが「業種追加」です。
1業種で7年経験すれば他の業種について申請が可能
建設業許可の業種追加とは、建設業許可をお持ちの方で、他の業種を追加する手続きのことを指します。「屋根工事の許可を持つ方が、塗装工事を追加する」という具合になります。すでに1業種以上の許可を持っていれば、まったくの新規よりは手間がかかりません。
建設業許可の際に必要なのは、経営管理責任者の建設業経営経験年数です。新規に取得するときには5年という経験年数が必要でした。業種追加に関しては、1業種で7年経験すると、他のすべての業種について申請が可能になります。
追加業種の専任技術者に関しては、おおまかには「資格」または「1業種10年の経験」で取得することになります。「１級建築施工管理技士」「2級土木施工管理技士（土木）」などの資格者を雇ったり、役員自らが資格を取るメリットは多大なものがあります。
業種追加のメリットは、元請業者に安心を与えられることです。現在、建設業界はコンプライアンスの強化が叫ばれています。1つの工事でも、見方によっては2つの専門工事と解釈できるケースもあります。そんなとき、1業種しか許可を持っていない下請会社に頼むのはリスクとなります。複数業種の許可を持っている下請会社ならば、元請会社は安心して仕事を任せることができるのです。
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