相手のその気にさせる「質問力」

企画や提案、自社商品やサービスは決して悪くないのに、なかなか首を縦に振ってもらえないことがあります。彼らが言うセリフは、「ピンとこないな」「決めきれないな」のような常套句ばかりです。それはなぜでしょうか?

実は、その人自身が、求めているものをうまく言葉にできないからなのです。こんなときは「質問力」を活用することで、相手のYESを引き出すことができます。

NoをYesに替えるには?

こんなときは、とにかく質問を繰り返しましょう。 辛抱強く、質問力を駆使して、相手の気持ちを探っていきます。

質問力には(1)範囲を狭める質問、(2)意図を引き出す質問、(3)方向を引き出す質問 の3つがあります。

(1)では、何がピンとこないのか? 相手の真意の範囲を狭めていくように心掛けます。

(2)では、もし相手が、今の案を地味と感じて派手にしたいと思っているのなら、その意図は何かを探っていきます。

(3)では、YESにつながる具体的な方向を探ります。

相手が、実は「自分の言いたいこと」を言葉にする能力が高くないケースは少なくありません。 そのために、そこで感じた「もう少しこうしてほしい」「もう少しこうであればYESと言えるのに」という気持ちをストレートに表現することができず、あいまいな表現で不満を表し、その不満が解消されなければNOを言い続けることになります。

そういうときには、相手の心の中にあることを想像しながら、質問を繰り出しましょう。

「それってつまり、こういうことですか?」

「それは例えば、こういう感じでしょうか?」

「それは言い換えると、こんなご要望でしょうか?」

キーワードは、“例えば”と“言い換えると”です。 例示して、別の言葉に置き換えて相手に提示するのです。

相手が本当に気になっているのは何かを探り出すことで、NoをYesに替えることができるのです。

 
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