中途社員の経歴「盛り盛りくん」「盛りたガール」には気をつけよう
現在、中途採用市場が活性化しています。売り手市場で採用に苦労している中小企業は少なくありません。そんななか「立派な経歴だから採用してみたら、口だけで仕事が全然できず戦力外だ」というミスマッチ採用が増えているそうです。
こうした企業は、経歴の「盛り盛りくん」「盛りたガール」を採用してしまったのです。
経歴や能力を過大に「盛り」、転職市場に食い込む
経歴の「盛り盛りくん」「盛りたガール」とは、経歴詐称とまではいかなくても、自己の経歴や能力を過大に「盛り」、転職市場に食い込む人材を指します。「課長として部下のマネジメントにかかわってきた」「社運をかけた大きなプロジェクトに携わってきた」「企画力は負けません」というような、企業が欲しがりそうなキーワードで巧みにアピールして、内定を勝ち取るのです。
そして、いざ業務にあたると「できます」「得意です」と豪語していた仕事ができないありさま。いつも周囲がサポートしないと遂行できない状況に陥ってしまうのです。
どうして、このような現象が起きるのでしょう?
それは、応募書類やひと通りの面接だけでは、経歴の中身までは判別できないからです。たとえば、課長などの役職に就いていても、期待通りのスキルがあったかどうかは分かりません。もしかしたら、上司や部下に助けられないと遂行できない課長だったかもしれません。また、注目度の高いプロジェクトにかかわっていたとしても、中途半端にタッチしていただけの可能性もあります。
「最後までやり切る力」を見抜く2つの質問
このような「盛り盛りくん」「盛りたガール」を採用しないためにはどうすればいいのでしょう?
それは、採用面接で次の2つの質問をしてみることです。
・納期までに仕事を収めてきた割合
・期待通りに仕事が進まなかったときの対処法
これらの質問で、自分が責任をもって最後まで行った仕事の仕上がり具合や、仕事を「最後までやり切る力」を確認します。
これらをチェックするだけで、上辺の経歴と巧みなアピールに惑わされることなく、良質な人材を採用できるようになるでしょう。
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