社長に対して異様に恭しい管理職は要注意?
社長さんに対して礼儀正しく丁寧に接する。これは、社員としては当たり前の行為です。社員から尊敬の念をもって接されて、嫌な気分になる社長さんはいないでしょう。
しかし、社員が社長さんに対して異様に腰が低く、丁寧過ぎるほど丁寧に接していたらどうでしょう。「礼儀正しいやつだ」と感心する前に、確かめていただきたいことがあります。それは、その社員の部下に対する態度です。
上司への過度な敬意を払う人は部下にも同じ対応を要求する
一般的な傾向として、目上に対して過度に恭しく接する人は、目下の相手に対しても、同様の対応を求めます。口に出して言わなくても、態度で示すものです。異様に高圧的になったり、独裁的になったり、相手の言動やさらに人格まで否定しかねないのです。
上司からこのように接されると、部下としては表面的でも最高の敬意を表して接するしかありません。やがて上司に恐怖感を抱き、コミュニケーションが適切に取れず、業務に支障をきたす危険性すらあります。こうなっては組織として機能しません。
人間誰でも目上の人に対しては恭しい態度で接し、目下の人に対しては堅苦しくない態度を取るものです。しかし、そのギャップがあまりにも大きいと、人間としての敬意が薄れていくものです。特に部下の場合は、上司が自分に接する態度と、上司のさらなる上司や社長に対する態度に大きな開きがある様子を見てしまうと、心からの敬意は生まれなくなるものです。
社長さんは、社員がその部下に対して現場でどのように接しているかは、意外と分からないものです。自分に対して異様に恭しい態度を取る社員がいたら、その部下や同僚にさりげなくヒアリングして、現状を把握してみることをおすすめします。現状を知って改善することで、現場の生産性が大きく向上するでしょう。
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